mudanobunagaのブログ

参考になったり面白かったものを中心に載せていきます。

歩行時の背骨の動き

Clinical Biomechanics 1999;14:384-388より

Segmental movements of the spine during treadmill walking with normal speed

要約っぽい

目的:

本研究の目的は、通常のトレッドミル歩行中の脊椎の分節運動パターンを調査することです。
10人の健康な被験者(5人の男性と5人の女性)のトレッドミル歩行中の脊椎の動きを、光電子測定システムを使用して調査しました。
方法:

脊椎をC7〜S2の範囲で7つのセグメントに分割しました。被験者は通常の速度で歩きました。すべてのデータは、歩行サイクルのパーセントに正規化されました。脊椎分節運動の正常なパターンは、矢状面(横から)と前頭面(前から)で見られました。
結果:

脊椎の振る舞いは、小さなセグメント間の動きが重なった硬い要素の動きとして説明できます。これらの小さな分節間の動きは、矢状面と冠状面の両方で見られました。
結論:

小さなセグメント間の動きは、歩行中のエネルギー消費の削減と平衡の維持に重要な役割を果たす可能性があります。
脊椎に影響を与える障害があると、歩行中の脊椎の動きのパターンが変化し、全体的な歩行パターンが変化するはずです。したがって、治療とリハビリテーションは、その性質に関係なく、脊椎の機能不全の影響を捨てるべきではありません。

 

背骨の動きは歩行パターンに影響を与えますよ、というそんな論文です。それぞれの分節は周期的な振動を行なっているようです。図とかを見ると分かりやすいですがそれでもややこしさは拭えません。

これを基盤にして後の論文が展開される事になります。