日常生活での背骨の動き
Gait&Posture 2019:67:277-283より
Spinal segment do not move togather predictably during daily activities
要約の要約(できてるかな?)
背景:従来より胸椎、腰椎、または脊椎全体を硬いセグメントと見なすことが一般的でした。脊椎のマルチセグメント分析の要件をよりよく理解することで、将来の研究の計画を導き、臨床的に関連する情報を見逃さないようにすることができます。
研究の質問:この研究は、隣接する脊椎セグメントの動きの相関関係を評価し、それによって健康な人と腰痛(LBP)の参加者の両方でセグメント間の自由度を評価することを目的としています。
方法:3Dモーションキャプチャシステムで腰痛のある20人の健康な参加者と20人の参加者の胸椎と腰椎の上部と下部の動きを追跡しました。実行されたタスクには、ウォーキング、座位から立位、持ち上げが含まれ、3回繰り返されました。脊椎セグメントごとに3D角度運動学が計算されました。セグメント間の自由度は、運動学の時系列の相互相関(Rxy)分析と、隣接する脊椎セグメントの運動範囲(RROM)の相関によって評価されました。
結果:
上/下腰部
すべてのタスクと解剖学的平面でLBPグループに弱い相関
健康な人では歩行と持ち上げ中に中程度の相関
下部胸椎/上部腰椎
前頭面での持ち上げと座位、および矢状面での歩行で、両方のグループで弱い相関関係
上部/下部胸部
LBPグループの患者の矢状面で座位から立位の間に中程度の相関がありましたが、健康なグループ弱い相関
リフティング中には逆の結果が観察された。
RROM値の大部分は弱い相関
重要性:結果は、脊椎の動きの特性を完全に理解するためには、脊椎のマルチセグメント分析が必要であることを示唆しています。健康なデータに基づいて冗長性が発生する場所を事前に確立することはできないため、病理学的コホートを使用した研究を計画する際には、特別な考慮が必要です。
センサーを細かくつけてみると背骨は一体となって塊で動くわけではなく、また日常動作の種類によっても動き方が違いますよ、というお話でした。